なぜ『捨てる前に見る手帖』を始めたのか? – 私の想い
長年、骨董品などの買取に携わらせていただく中で、私は数多くの「モノ」と、そしてそれらに関わる「人々の想い」に触れてまいりました。
昔の方々はモノを本当に大切にされ、多くの品々が丁寧に保管されています。それは素晴らしいことなのですが、一方で、持ち主をなくされた後、残されたご家族が、あまりにも多くの品物や道具を前に「一体どこから手をつければ…」「これはどう処分すればいいのだろう…」と途方に暮れていらっしゃるお姿を、幾度となく目の当たりにしてきました。
時間がない、人手がない、そして何より価値が分からない。そんな状況から、「とにかく早くこの状況を終わらせたい」という一心で、大切な思い出の品や、もしかしたら価値のある骨董品まで、よく確認することなく「えいやっ」と処分してしまう…。そんなお話を聞くたびに、「もう少し早く知っていれば、何かお力になれたかもしれない」「後悔のない整理のお手伝いができなかっただろうか」と、胸が痛むような、もどかしい思いを抱えていたのです。
このブログ『捨てる前に見る手帖』は、そんな私の経験から生まれた「もっと多くの人の役に立ちたい」という強い想いから始まりました。
- このブログを通じて私が提供したいもの
- ・家の片付けや遺品整理の「進め方が分からない」というお悩みを解決するための、具体的なヒントや手順。
- ・よく分からないまま大切なものを捨ててしまったり、後になって「ああすればよかった」と後悔したりすることがないように、モノの価値を見極めるための知恵や、骨董屋としての専門的な視点です。
この『捨てる前に見る手帖』が、皆さまの「どうしよう」を「こうすればいいんだ!」に変える、そして「捨てる」という行為の前に一度立ち止まって考えるきっかけとなる「手帖」のような存在になれれば、これほど嬉しいことはありません。

はじめまして、ブログ『捨てる前に見る手帖』運営者のふく屋です。
私のキャリアは、様々な品物を扱う総合的な買取の仕事から始まりました。そこでは日々、多種多様なモノと、それをお持ちになる方々の様々な想いに触れる機会に恵まれました。その中で特に心を惹かれたのが、時代を超えて受け継がれてきた古い品々、とりわけ味わい深い陶磁器などの骨董品が持つ、奥深い魅力と背景にある物語でした。
「もっとこの世界のことを知りたい、専門性を深めたい」という気持ちが高じ、やがて骨董品を専門に扱う道へと進むことになりました。総合的な買取の現場と、骨董専門の現場、その両方で長年経験を積ませていただく中で強く感じたのは、価値あるものが適切な知識がないために見過ごされてしまったり、あるいはモノの整理そのものに途方に暮れてしまう方が本当に多いという現実です。
このブログでは、そうしたこれまでの経験で培った知識や視点を活かし、皆さまがご自身の、あるいはご家族の大切なモノと向き合う際に、少しでもお役に立てるような、そして後悔のない選択ができるような情報をお届けしたいと願っております。
こんなお悩みありませんか?『捨てる前に見る手帖』がお手伝いできること
このブログは、特に以下のようなお悩みやご関心をお持ちの方に、ぜひ読んでいただきたいと思っています。
- ご実家の整理をどう進めたら良いか、途方に暮れている方
- 相続した品物の中に、価値が分からないものが多くて困っている方
- 「もしかしたら価値があるかもしれない」と思う古いものがあるけれど、どこに相談すれば良いか分からず、一歩踏み出せないでいる方
- 遺品整理や生前整理を進めるにあたり、後で「ああすれば良かった」と後悔したくないと強く願っている方
『捨てる前に見る手帖』では、骨董屋としての専門知識と長年の経験を元に、皆さまが「後悔のない実家整理」そして心穏やかな「生前整理・遺品整理」を進めるためのお手伝いをします。
モノの価値を見極めるヒントだけでなく、片付けの具体的な段取り、心の準備の持ち方、そして信頼できる専門家の見つけ方まで、あなたが「どうしよう」と悩むポイントに寄り添い、「こうすれば大丈夫!」と安心できるような、具体的で実践的な情報をお届けすることを目指しています。